忙しさに揉まれて、最近まったく本を読めていないスタッフAです。
読みたいからと欲望のままに買ってそのまま積読された本たちをよそに
いつも違う趣味に走っている訳ですが…☆
今日は「愛するということ」という名著をご紹介します。
著者はドイツの社会心理学、精神分析、哲学の研究者であるエーリヒ・フロム。
以下、本の概要です。
愛は技術であり、学ぶことができる――
私たち現代人は、愛に渇えつつも、現実にはエネルギーの大半を、
成功、威信、金、権力といった目標のために費やし、
愛する技術を学ぼうとはしない。
愛とは、孤独な人間が孤独を癒そうとする営みであり、
愛こそが現実の社会生活の中で、より幸福に生きるための最高の技術である。
そう、簡単に言ってしまえばタイトル通り「愛するということ」について学べる本です。
巷には「愛されるためには」といった本(特に女性向け)がズラリと並ぶ訳ですが、
この本は「愛する側」の視点に立ってその「方法」について記された本です。
著名人からも大絶賛を受けていて、このような感想が並んでいます。
◆各界の方々からのメッセージ
●杏
「愛」を、学術的に学ぶ本。
解剖・分解され、構築される愛のメソッド。
本能として持ち合わせた愛を、いったいどれだけ言葉で表せるのだろう。
愛されるのではなく、愛する技術とは? 生きるためのヒントがつまっている。
●岩井志麻子
とても簡単なことが、大いに楽しめ学べる複雑なドラマとして描かれています。
とても難しいことが、誰にでもわかるやさしい言葉で表されています。
●岡崎武志
現代は「愛」が消費材のように叩き売られる時代。
半世紀も前にフロムは、「愛」は「幸福に生きるための最高の技術」と断言。
その修練のために「信じる」ことの必要性を説いた。かくも「愛」は困難だ。
●姜尚中
愛に飢えながら、愛を語りえないわたしたちの不幸。それは、愛が歪んだナルシシズムと利己心の別名になっているからだ。
愛するということは、自己への信頼と他人の可能性への信頼にもとづく最も人間らしい技術にほかならないことを知ったとき、
愛は輝きを増し、そしてわたしの希望となった。本書によってわたしは救われたのだ。
●菊地成孔
「愛ってこんなに面倒くさいものなの」?と思うでしょうけれども、こんなに面倒くさいんです。
あらゆる愛の実践が、歌の歌詞だけになってしまった現代に残された、今となっては喰えないぐらいにキツイ本です。
「ずっとそばにいるよ」とか「声聞けないと死にそうだよ」とかいった言葉に本気でグッと来るような人は、読まない方が良いかもしれません。
どうですか?この本が読みたくてうずうずしてきませんか…?☆
私もはじめて読んだときは学ぶことが多くてとても面白かった記憶があります。
人を「愛すること」は生まれながらに出来る人のほうが遥に少なくて、
趣味、仕事、勉学に努力して時間を費やすのと同じように
愛する技術も鍛錬して身に付けていくものなんだな、と感じる本です。
実際に、心から人を愛せている人は現代社会ではかなり少ないのかもしれません。
異性、友人、家族を問わず人を愛したいと思っている人にとってかなりささる良書です。
気になる方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか?☆