あなたが持っている風俗嬢のイメージって、どんな感じですか?
「借金まみれ」
「セックス好き」
「買い物依存症」
「ホスト狂い」
こんなところでしょうか?当たってます?
そう考えたあなた。これはですね~ずばりテレビや週刊誌の見過ぎです。
私は風俗に長年勤めて、いままでに1000人を越える女性を見てきましたが、意外とそう極端なものではないんです。たとえば「風俗で働く女はどうせ借金だらけなんだろ」というイメージですが、結論から言うと、そんな女性はほとんどいません。面接に来た女性でクビが回らないほどの借金を抱えている女性はほぼ皆無です。
むかしならともかく、いまこのデフレ社会では、風俗といえでも、そうそう大金を稼げるものではありません。女性達もある程度それはわかっているので、どちらかというと、プラスアルファのお小遣いが欲しくてこの業界に入ってくる子が多いのです。よく風俗に「沈める」なんて言い方をしますが、そんな悲壮感を漂わせた暗い雰囲気で面接に来る子には、少なくとも私は出会ったことがありません。
「セックスが好きだから風俗やってんだろ」というのも、これもかなりの偏見です。むしろ、激しいサービスをしなくていいならしたくないという子が大半です。
アレはしなくてもいいですか?コスプレもNGでいいですか?と隙あらば楽なサービスで済ませようとしてきます。そのあたりはまあ~ワガママです。
やはり好きな男性以外と性的行為をすることに抵抗があるのは風俗嬢でも同じで、ただ割がいい、短時間で稼げるなどの理由で性風俗を続けているのです。
あるいは「買い物依存症」「ホスト狂い」などのイメージを持っている人も多いかもしれれません。たしかに両手に買い物袋をぶら下げて出勤してくる子も中にはいますが、けっして毎回ではないです。
常軌を逸してるというほどの金使いの荒い子は、いまだかつて見たことがありません。また同様に、ホストに貢いでいるような話しもまったく聞きません。
テレビのドキュメンタリー番組などはニュースバリューがないとつまらないので、借金してまで買い物する風俗嬢や、ホストにお金を使いすぎて首が回らないコンパニオンに、スポットをあててとりあげます。そのほうが視聴者が楽しめますから。ですが、少なくとも私が出会った風俗嬢には、そこまで極端な買い物狂い、ホスト狂いには、お目にかかったことがありません。これも1つのメディアが創りあげた幻想といえるでしょう。
意外でしたか?
風俗嬢だからといって、何も特別な女の子たちではないんです。あなたと完全に別世界の人間とか、決してそんなことありません。
ではではじゃあ完全に「まとも」な子ばかりなのかというと・・・う~ん、やっぱりそうとは言えない子もたくさんいるんですよね、正直なところ。
では風俗嬢とは、いったいどんな子たちなのかな。
私がどんな子たちを相手にいままで悪戦苦闘してきたのか。
今後もコラムで伝えていきたいと思います。